沖縄の山野に棲息するショウガ科の草、月桃。

2022/08/23

 月桃(げっとう)は温暖な地域の林の中に棲息するショウガ科ハナミョウガ属の植物です。

台湾、沖縄、奄美大島から鹿児島県佐多岬にかけて野生の月桃が分布しています。
小笠原諸島の父島、母島から伊豆八丈島にかけてと沖縄県の大東諸島(南大東島、北大東島)には種類の異なる月桃(タイリン月桃)が野生として分布しています。

月桃は背が高く2m以上に成長しますが、ショウガ科の植物であり、草(草本)です。月桃は地下茎で増えます。茎は地下茎ですので、茎のように見える部分は茎ではなく偽茎(ぎけい)といいます。茎のように見えますが葉が丸まったものということのようです。

月桃の花は4月中旬から6月上旬にかけて開花します。この開花時期は沖縄での時期です。人為的に東京島へ移動させて植えたものなどは7月~8月に開花する例が多いようです。一定以上の気温が必要なのかもしれません。

沖縄では月桃の葉で餅を包んだムーチーというお菓子があります。沖縄県民と月桃のかかわりは、ムーチーの葉ということで認識され、広く馴染まれています。

私たち日本月桃では月桃を原料として多岐にわたる商品を企画・製造・販売しています。